最先端のITの知見と、それを活かした課題解決力に強みを持つコンサルティングファーム・ZEINは今年、創業7年目を迎えた。大手コンサルにも匹敵するコンサル力とサービスの多様性、スピード感を武器に、競争の激しいベンチャーコンサルのなかでも強い存在感を放つ同社。代表の志賀野によると、組織としての基盤づくりを終え、第二の成長期に入った段階だという。では、この数年で中途入社した社員たちは、実際どのように活躍しているのか。いまそれぞれ別の領域でマネージャーを務めている、水野一樹(以下、水野)と遠洞竜生(以下、遠洞)の二人に話を聞いた。
水野は、2022年2月にマネージャーの前段階であるシニアコンサルタントのポジションで入社。23年10月から正式にマネージャーに昇格し、複数のプロジェクトをリードしている。前職は顧客管理SaaSに特化した大手べンダー企業で、そこからZEINに転職したきっかけは、さまざまな縁が重なったことだという。
「正直、前職でのキャリアは順調でした。しかし、構築ベンダーはプロダクトを導入すると取引終了なので、徐々に物足りなさを感じるようになっていたんです。在籍5年が経ったときに、中長期で顧客と関係構築できる仕事がしたいと思い、ITコンサルを目指すことを決めました。転職活動中には大手コンサルファームからの誘いもありましたが、結果的にZEINを選びました。転職エージェントがZEIN代表の志賀野さんと元同僚で、詳細な雰囲気や社風を聞けたことや、企業理念に共感できたことが、入社の決め手でした」(水野)
一方、遠洞は大手SIerに17年という長い期間勤務し、主に金融部門のシステム導入及びサポート等を担当。驚くべきは、前職で部長にまで昇格したタイミングで、転職活動を始めたことだ。ダイレクトリクルーティング等により多くの企業と面談するなかで、結果的にZEINへの入社を決めた。
「部長のポジションに落ち着くよりも、“今が自分の売り時ではないか”と考えたのが転職のきっかけでした。17年という長い間勤めた会社を出るということで、もちろん相当の覚悟が要りました。何社か面接も受けましたが、ベンチャー企業の場合は代表と直接対面もできることも多かったので、そのつど思い入れができてしまってかえって悩むことになりましたね。そうしたなかで、現在アーリーフェーズにある企業よりも、そこを越えて次の成長フェーズに向かっているZEINに興味を持ちました。また、志賀野さんから“成長エンジンの一つとして金融領域を拡大したい”という方針もお聞きし、それならば自分の知見が活かせると思ったのです」(遠洞)
水野一樹
創業から7年間、徹底的な顧客目線によって信頼を積み上げてきたZEIN。2023年4月にはクラウド・コンテンツ・プラットフォーム「Box」のゴールドパートナーにも昇格し、社会的な知名度も拡がりつつある。そうした状況下でさらなるクオリティ向上を目指して、求める人材としては、コンサルティング経験者よりも水野や遠洞のようなITのプロフェッショナルを積極的に迎えているという。現在マネージャーとしてプロジェクトをリードする二人は、入社後のプロジェクトにも手応えを感じている。
「私の転職の動機である“中長期的に顧客に関わりたい”という思いを会社に汲んでいただき、一貫して同じ企業の案件を継続的に任せてもらっています。だからこそ日々のやりがいは大きいです。またこの2年の間で、会社の実行力も目の当たりにしました。採用面接時に、当時私の関わっていた顧客管理SaaS について“ZEINもそのパートナーを目指したい”という展望を伺っていたのですが、実際にパートナー化に成功したのです。まさに“有言実行”を地でいく会社だと思います」(水野)
「私は特にGRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)領域の案件に携わり、企業のセキュリティ管理やリスクマネジメントを中心に担当しています。前職の経験が大いに活かせる職務だと感じていますし、入社してすぐに担当したお客様とも、早々に関係構築できたのが自信となっています。今後も社内外で存在感を高め、金融業界のなかでも“ZEINには金融の有識者がいる”という認知を獲得するのが目標です」(遠洞)
遠洞竜生
水野と遠洞が共に実感しているのは、ITコンサルタントという仕事の奥深さだという。職務上、どのプロジェクトもアプローチから最終アウトプットまで進め方がさまざま。さらに正解やゴールが明確ではない分、個人やチームの技術、その時々のマネージャーの判断等によって、得られる成果も大きく変化する。SIerでキャリアを積んできた遠洞も、いままさに自身のアップデートを感じているという。
「ベンチャーなので、前職に比べると提案から実行までのスピードが非常に速いです。また、他社で培ったシステム構築等の知見・経験が、確実に即戦力になる場所でもあります。私もこの半年で、いわゆる“モノ売り”の仕事から、“顧客への価値提供”という意識が働くようになり視座が引き上げられました。また、これまでも比較的ロジカルシンキングは得意という自負があったのですが、コンサル経験の長いZEINの先輩方に比べると、まだまだ成長が必要だと感じるシーンが多々ありますね」(遠洞)
顧客に対してより本質的なコンサルティングを提供するためには、日々の検討事項も尽きることがない。多忙な業務のなかで、キャリアプランやワークライフバランスについて水野は「不安がある時は、いつでも人事に相談しやすい体制がある」と話す。
「私は入社後に子どもが生まれました。それまでは仕事一筋の生活だったので、キャリアで初めて人生の優先順位などに悩みを抱えているところなのです。トータルでZEINのワークライフバランスには満足していますが、家庭を持つと、どうしてもその影響でキャリアプランに悩む時期が出てきます。その点、代表の志賀野さんにもお子さんがいてプライベートへの理解がありますし、人事にもすぐに1on1を設定してもらえる体制があるので、とても心強い。個人がどんなライフステージを迎えていたとしても、業務に一生懸命向き合いたいという姿勢でいれば、それを支えるカルチャーがZEINにはあるんですよね」(水野)
では今後、ZEINはどのような目標を掲げ、その達成のためにはどのような施策が必要だと考えるのか。
「会社としては、創業10年目(2027年)に売上50億円達成という数値目標を掲げています。そのためには人材、特にリーダーシップのあるプロジェクトマネージャーやリーダー、またその成り手が必要不可欠です。現状で、コンサルの経験までは問いません。技術系の職種から転職を考えている優秀な方がいれば、ぜひお会いしたいと思っています。特に裁量を持ってプロジェクトを進めたいという方、リーダーシップを持って仕事に取り組みたいという方にはとてもいい環境だと思います。ベンチャーならではのスピード感を楽しみながら、一緒に成長していきたいですね」(水野)
転職という人生の岐路を経て、視座を高め新たなスキルとやりがいを見つけた2人。自身の可能性を試してみたいビジネスパーソンにとって、「全員がリーダーシップを発揮できる」風土を持つZEINは、これ以上ないフィールドなのではないだろうか。
文・Nayu Kan 写真・Nobuhiro Bito
編集・Mao Takeda
Promoted by ZEIN