ホームページ制作からECサイト構築、オンライン決済まで、インターネットビジネス・EC事業をトータルサポートしているARIA。ベンチャー企業ならではの柔軟な発想と迅速な対応により、クライアントの理想を現実にするシステム開発に取り組んでいる。
DXやキャッシュレス社会が推し進められるなか、ARIAが競合他社から抜きん出るポイントは“徹底した顧客ファースト”の姿勢だ。代表取締役の青山稜子は、決済代行サービスを手掛ける前職に在籍時「お客さまが求めることを全部叶えてあげられないことがもどかしかった」と話す。2020年に起業したARIAで実現していることについて詳しく聞いた。
ARIAのメイン事業のひとつに「MIECRU」というECトータルマネジメントシステムがある。これは、決済機能や顧客管理、請求書発行など、ネットショップに必要な機能をひとつのプラットフォームで管理することができるシステム。特徴は複雑な決済システムを分かりやすくできるという点だ。
「競合他社のECサイト構築と比較したときのMIECRUの強みは、決済や顧客情報管理をひとつのシステムで実現できること、そして顧客の要望に応える柔軟な開発力にあります。決済機能まで一元管理できるECサイト構築プラットフォームはこれまでほとんどなく、決済のことがわかるエンジニアも少ない状況でした。お金を扱う分野なので、責任が問われるため難しさがあるんですね。そこで、決済代行サービスを手掛けるSBI FinTech Solutionsで働いていた私の経験を最大限に活かすべく、事業を立ち上げました」
代表取締役の青山は、決済ビジネスに15年以上携わってきた経歴を持つ。起業した経緯については「40歳になったのだから、自分のやりたいことをやろう!」と一念発起した瞬間があったからだと語るが、その際に頭にあったのは、クライアントが抱える「やりたい」を「できる」に変えたいという熱い想いだった。
「私はずっと営業職に携わってきましたが、お客さまが求めていることを『それは実現できません』とエンジニアに切り捨てられてしまうことも多くありました。確かに、会社が提供するパッケージがある中で『ここを少し変えてほしい』という細かな要望に対して、柔軟に対応する難しさはわかっていました。営業は攻めで、エンジニアは守り。大企業はそのバランスによって成り立っている。それでも、クライアントに『これはできないんです』と言うのが、クライアントを想うあまり伝えにくいと思ってしまったんですよね。
難しいご希望だとしても、一生懸命考えれば実現できる可能性があるかもしれないし、可能な範囲の数%を模索することはできるはず。エンジニアとのコミュニケーションの中で、可能な限りクライアントの『やりたい』を『できる』に変え、そして、「継続していく事業」にしていく。そうした事業を実現するために、起業することを決意したんです」
ARIAの社員は約22名で、日本に5名のエンジニア、他マーケティング、営業と、ARIA VIETNAMINC,CO.,LTDとしてベトナム・ダナン市にも約15名のエンジニアチームが活動中。遠距離ながら円滑にコミュニケーションを取り、オフショア開発を行っている。青山が目指す「理想を現実にするシステム開発」がこのチームで実践されている。
「案件はすべて立候補制で、やりたい人がやりたい案件を担当する。日本にいる4人のエンジニアがそれぞれの案件のリーダーの役割を担っています。これも珍しいことですが、ARIAではエンジニア自身が案件のスタート時から定例のミーティングまで、すべてに参加してクライアントとコミュニケーションを取っています。そうすることで、お客さまの課題に真摯に寄り添って細かく要望に応えることが可能になっています。こうした柔軟性と確かな開発力をお客さまからも評価していただいてると思っています。ベンチャーならではの自由さがありながら、責任のある仕事に取り組めるため、やりがいを感じれることが当社で働く魅力だと思います」
クライアントと接することが多いとコミュニケーション力に加えて営業スキルなども求められそうだが、その点は経験を積みながらレベルアップしてきたという。
「エンジニアが個々でお客さまとやりとりをしながらシステム開発を行っていますが、みんなが最初からコミュニケーション力に優れていたわけではないんです。とにかくチャレンジしてもらって、成功や失敗を経験した後に自信がついていく。もちろん、サポート体制も万全です。何か迷っていることやわからないことがあれば、社内のみんなに相談してお互いに助け合えるカルチャーが構築できています。フルリモートの会社ですが、『Gather Town』というメタバースオフィス上で活発に情報交換していますよ」
クライアントとのふとしたやり取りの中で「ARIAさんはこういうシステムも作れるかな?」といった新規のご相談を受けるだけでなく、「こんなシステムも作れますよ」と提案することも多い。WebやECサイトの開発だけでなく、業務管理システムやアプリ開発なども、柔軟な発想と最新の技術を駆使して開発してきた。
「社員を見ていると、エンジニアとしての成長を垣間見る場面がとても多いです。当初はどうしてもエンジニア目線でシステムを構築してしまい、お客さまからすると使うのが難しいものができてしまうこともありました。しかし、大事なのは顧客視点で物事を捉えることだと、社員全員で考え方を改めたんです。クライアントとのコミュニケーションの中で、一人ひとりが徐々にレベルアップしている実感があります。とことんお客さま目線で課題解決を目指しているので、単純なシステム開発だけでは得られないスキルや経験を積むことができるんです」
ARIAが求めるエンジニアはやはりコミュニケーション力を有していることが重要な条件だというが、前述の通り、業務をこなしながら成長してきたメンバーがほとんど。
「直接対面したり電話をしたりしてクライアントと会話をする場面が多いので、コミュニケーションに対して意欲的な方と一緒に働いていきたいと思っています。得意不得意は問いません。経験がなくても一からすべてを教えていきたいと社員共々意気込んでいるので、その点は安心してほしいですね。また、積極的に活動をしたい元気な営業職も求めています。共通して、学歴や経験よりも、素直さや正直さといった性格を選考基準にしています。誰かの役に立ちたい、自分が必要とされる仕事がしたい、プロフェッショナルなスキルを活かしたいといった思いがある方とぜひ共に働きたいです」
ベトナムにオフィスがあるということもあり、海外進出についても着々と計画を練っているところだという。今後、革新的なアイデアを活かした新規事業の立ち上げも実現間近で、将来に向けた明るい展望が窺える。
「IT立国であるベトナムは海外からのオーダーも活発なので、今後は海外進出も見据えています。決済システムやEC事業については業界や職種を問わず求められているものなので、当社としては“簡単”、“安い”、“カスタマイズの自由さ”を強みにしながら幅広い業界の課題解決に取り組んでいきたいと思っています」
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文・原 航平 写真・後藤秀二 編集・竹田磨央