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2016年創業のSKYTREK(スカイトレック)は、日本初の小型航空機のチャーターサービスを展開するスタートアップ企業だ。

日本における小型航空機(プライベートジェットやヘリコプター)のチャーターは航空法によって大手航空会社と同じ手続きが必要で、また地方間の往来には空港毎に申請が異なるなど、参入障壁が高かった。こうした中で観光と移動の可能性を感じた代表取締役社長の永堀敬太(以下、永堀)は、小型航空機での観光と移動インフラの整備に挑んでいる。

小型飛行機の注目度が高まってきたいま、SKYTREKは日本を起点に将来的には世界に航空ネットワークをつくろうとしている。今回は代表の永堀と同社のオペレーションチームでジェネラルマネージャーとしてお客様の対応にあたる上野さなえ(以下、上野)に、仕事の魅力や小型飛行機を活用した移動の可能性を聞いた。


地方と地方を結び、移動の概念を変える


海外ではプライベートジェットやヘリコプターなどのチャーターサービスが多く利用され、欧米ではビジネスの移動用として小型航空機でのチャーターサービスが一般的に浸透している。日本でも注目されるようになり、国内では経営者を中心に富裕層のプライベートユースが9割を占めている。

世界的に見ても日本の交通網は整備されているが、地方の多くは関東圏からのエアライン整備が中心で、地方から地方への移動がしづらい状況にある。そこで国内に約90ヵ所ある空港の活用を促し、人々の移動の概念を変えようとしているのがSKYTREKだ。

SKYTREKの求人・採用情報を掲載しています代表取締役社長の永堀敬太

「この事業は、前職のせとうちトレーディングス(のちに「せとうちホールディングス」に社名変更)でまちおこしを目的に社内スタートアップ事業として立ち上げられたところからスタートしています」(永堀)

永堀は、前職でファイナンスを担当していた。その中で、プライベートジェットやヘリコプターを活用したまちおこしの事業を構想するオーナーと出会い、ファイナンスで支援した。そのうち、オーナーからの誘いを受け、永堀はSKYTREKに携わるようになったという。

地方と地方を結ぶ交通インフラとして整備すれば、人々の移動手段が多様になり地方の誘客にもつながる。そこに新たな可能性を感じた。

オペレーションチームのジェネラルマネージャーを務める上野に、SKYTREKに携わるきっかけについて聞くと「永堀との出会い」だという。上野は、大学卒業後、美容業界での営業インストラクターやプライベートジェットやヘリコプターのチャーターサービス業務を経験し、前職で同僚だった永堀からの誘いを受け、創業メンバーとして会社の成長に貢献してきた。

「チャーターサービスというのは航空業界の中でもニッチな世界。私が航空業界に入ったのは24歳の時ですが、当時はまったく知らない世界で国内外の著名な人に会えるような仕事ってかっこいいなと好奇心でこの世界に入りました(笑)」(上野)

SKYTREKでの仕事は、旅行会社というよりもコンシェルジュと言ったほうがイメージしやすいだろう。ツアーなどの企画・開発だけでなく、宿泊先の手配、ハイヤーサービス、レストランの予約、滞在先のアクティビティとあらゆるサポートをする。臨機応変に対応できる力が必要だ。

実際に働く中で、上野はどのような魅力を感じてSKYTREKの仕事にあたっているのだろうか。

「航空業界で当たり前になっていたことを変えるアイデアがなかったところに永堀が現れ、業界に新しい風が吹くと感じました。一緒に変えていけるのは面白そうだと感じたんです。業界の経験有無よりもこれまで感じてきたことをぶつけてみたいと思う方には、いろんな挑戦ができるフィールドだと思います」(上野)


業界に風穴をあける存在


いま、彼らはセールス強化をするため、仲間を募集している。SKYTREKでは、基本的にリモートで動き、週1回はオフィスに集まり全体会議を行っている。現在、スタッフは7名と少数精鋭で事業を展開している。一人ひとりに与えられる裁量は大きく、自律したメンバーが集まっている。

「マーケットがほぼなかったところでビジネスを展開していて、いまはまだ小さな組織ですが、『どんなこともやり抜く』というスタンスで雑多な物事を楽しもうとする方には面白い世界だと思います」(永堀)

セールスにおいては、顧客の多くが経営者ということもあり、さまざまな要望に経営視点で応えていくことが求められる。経営層とのリレーションシップやマネジメント経験があることが望ましい。さらに、永堀によると自身の経験則からファイナンス知識があると、より顧客と円滑なコミュニケーションができるという。

「スタートアップ企業で自分の才覚によって事業を推進し、幅広い業務を行うことでビジネスマンとしての総合力を高めたい人にこそ、SKYTREKでその力を発揮してほしい」と永堀はいう。

これまで埋もれていたニーズを見出し新たなビジネスへとつなげるSKYTREK。業界に新たな風を吹かす同社について、以前から航空業界にいた上野はどのような印象を持っているのだろうか。

SKYTREKの求人・採用情報を掲載していますオペレーションチーム ジェネラルマネージャーの上野さなえ

「メンバーの得意・不得意を見極めて、強みを引き出してくれる会社だと感じています。コミュニケーションをとりやすい雰囲気づくりをしてくれるのがありがたいです」(上野)

SKYTREKではホームページなどでツアーやチャーターの価格を明示している。上野によると、これは業界でも画期的な取り組みだという。

「プライベートジェットのチャーター代はこれまで概算しか出せず事後精算が一般的でした。燃料代などが変動するからです。業界で当たり前だったために、変えるという発想がなく最初はどうすればよいのか戸惑いました。しかし、お客様の視点に立てばいくらになるのかわかりづらかった部分でもあるので『確かに』と気づかされました」(上野)

永堀と上野は空港や運航会社など関係各所に交渉して、価格の見える化を実現した。こうした小さな一歩が積み重なって、業界が変わっていく。業界の慣習を疑い、お客様だけでなく関係者たちにとっても業界の価値を見出してほしいという思いが感じ取れる。

前例のないことでも、できる方法を探っていくプロセスを楽しめる人には挑戦しがいがあるだろう。


日本の魅力を空から伝える


小型飛行機の航空ネットワークをつくることが至上命題、と永堀は力を込める。現在、SKYTREKは富裕層に向けたチャーターサービスやツアー提案を行っているが、小型飛行機に対する人々の注目度も徐々に高まっていると実感している。

「ホンダジェットが登場したり、コロナ禍を経て観光産業が復活したりと追い風を感じています。また、観光ではインバウンドで高価格帯の商品を売り出していこうと、国も補助金などで地方を後押ししようとしているので、航空・観光業界の動きが一気に加速していくはずです」(永堀)

取材の最後に、永堀が小型飛行機による旅と移動の魅力を話してくれた。

「地形を見るというのは飛行機ならではの体験です。小型飛行機は高度も自由に設定できるので、地形を見て、地域の成り立ちや歴史をたどり、その地の文化などが理解できるといった楽しさがあります。今後はこうした上空から日本の魅力を伝えていく取り組みもしていきたいですね」(永堀)

永堀は日本では価値あるものが値付けされていないと、外国人に驚かれることも多々あるという。日本の良さを価値ある価格で提供していきたいと、抱負を語る。

今後、日本の富裕層観光と価格を抑えた移動インフラとしての2軸でサービス展開をしていこうと考えている。移動手段として小型飛行機を利用しやすくなるよう、乗客を乗せずに次の目的地まで回送として飛ぶ飛行機を活用して、価格を抑えた移動プランの提供も始めた。今後は、日本を起点に小型飛行機の移動のネットワークを世界中につくりたいと永堀はいう。

「まずは東南アジアのネットワークづくりをするため、いま、動き出しています。『空のネットワークといえばSKYTREK』と言われるような一大プラットフォームを目指したい」(永堀)

日本初の小型飛行機のチャーターサービスを通して、航空業界の可能性に挑戦するSKYTREK。次世代の移動インフラとしての成長を確信し、邁進している。

文・草野明日香 写真・後藤秀二
編集・本間香奈

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