ここに2人のM&Aアドバイザーがいる。
1人はコンサルティング業界を渡り歩き、総合的スキルを磨いてきた、小林雄太(こばやしゆうた)。
もう1人は高年収企業として名高いキーエンスにおいて、徹底的に営業スキルを身に付けてきた樋山悠(ひやまゆう)だ。
冷静沈着、一つひとつの言葉を丁寧に選んで話す小林。対して、樋山は熱のある語り口で相手の心に訴え掛ける。
経歴もスキルも性格も、何もかもが違う2人。だが、一つだけ共通点がある。それはスキルアップとキャリアアップのために、M&A業界に転職をしたことだ。
「次に行くならM&A業界だと最初から決めていました」
聞けば両者ともに前職で優秀な実績を残している。その2人がなぜ、揃ってこの業界に転職したのか。また、いくつかのM&A企業の採用選考を経て、なぜ大手ではなく、業界ではベンチャーの部類に入るM&A総合研究所を選んだのか。その選択の決め手に迫る。
小林と樋山が転職先に選んだM&A総合研究所は、テクノロジーの活用によって最短で最適な企業マッチングを実現する、新進気鋭のM&A仲介会社だ。DX推進による業務効率化を徹底的に実践し、丁寧かつスピーディーな成約が叶えられるという点が強みである。
同社に小林が入社したのは2020年。すでに4回目の転職だったという彼の経歴を辿ろう。新卒でまずコンサルティング系ベンチャーに入社。入社1年で売上目標を300%を達成し、早々に外資系保険会社に転職。
業績管理や経営企画を1年経験後、「内向きの仕事ではなく、外向きの仕事でもスキルを磨きたい」と外資系の大手コンサルティングファームに移っていた。
こう見るとジョブホッパー、だが注視すれば全て“前向きな”転職である。
「ベンチャーでも外資系保険会社でもコンサルティングファームでも、そこでしかできない経験を積ませてもらいました。その経験一つひとつを武器にして、さらにダイナミックな仕事ができないかと常に挑戦してきたように思います」(小林)
小林 雄太(こばやしゆうた) 1992年生まれ アクセンチュア出身
そう語る小林は、M&A総合研究所への転職理由を「もっと自分のインパクトを感じられる仕事をしたかった」と述べた。自分には今、何ができるのか。もっと個人の力を、ダイレクトに試せる環境を求めていたのだ。
「コンサルタントのベーススキルは身に付いていました。M&A業界であれば、それを生かしつつ、もっと尖った専門性を磨くことができると感じたんです」(小林)
この業界には、様々な企業から優秀な人たちが集まっているイメージがあった。だからこそ、自分を試すにはちょうどいい舞台だと、小林は転職を決めた。
「仕事をするなら、より稼げる方がいい」と年収ランキング常連のキーエンスへの新卒入社を決めた樋山。
「噂通り、綿密でストイックな営業を徹底的に行ない、かつ結果もシビアに求められる環境でした。早くビジネスマンとしてのスキルを身に付けたいと思っていた自分には最適の企業だったと思いますね」(樋山)
入社1年目から誰もが知る大手企業の案件に関わるなど、やりがいは十分だった。しかし約3年後、樋山は転職を考え始める。
磨き上げた営業スキルで、製造業だけでなくもっと違う業界にも触れてみたいと思うようになったのだ。「様々な業界で、自分に何ができるのかを試してみたくなった」と転職理由について語る。
それに加え、大企業特有の年功序列型ではない環境で、適切に、そして“シンプル”に評価をされたい、という思いもあった。
それならばM&A業界が一番手応えがありそうだと、樋山は同業界への転職を決意。2021年にM&A総合研究所に転職した。
業界内で他企業の選考にも参加していたという小林と樋山。では、2人はなぜ、最終的に今の環境を選んだのだろうか。
小林が最も魅力を感じたのは、「業務効率化に対する同社の本気度」だった。
同業界のほぼ全ての企業は実力主義をうたい、それぞれが高いスキルを持って自分のスタイルで仕事をしている。その中でもM&A総合研究所は、特にその言葉に嘘がなく、やるべき仕事に集中できる環境があると感じたのだという。
「とにかく驚いたのは、徹底的に効率性を重視して社内環境を整えていることです。無駄な作業がなく、アドバイザーが本質的な仕事に全ての時間を注ぎ込めるところが強み。営業が営業の仕事以外を一切しなくて良い環境が整っています。M&Aはスピードが重要。簡単な契約書を作成する5分の手間も惜しいんですよ」(小林)
その5分が搾取されないのは、独自の社内システムがあるからだ。ボタン一つでマッチング候補企業を絞り込み、NDA(秘密保持契約書)などの契約書もワンクリックで作成から発送手配まで可能だ。
ベンチャーから大手まで幅広い企業で働いてきた小林曰く「大手のシステムと比べると、細かいところまで現場の業務に最適化されているため、こちらの方が使いやすい」と評価する。それもそのはず、M&A総合研究所には社内にエンジニアが在籍し、社員からの要望をくみ取っては即時で改修を行なっているのだ。その総数はすでに6,000回を優に超えていると聞く。
「大手企業の場合、パッケージ製品を導入しカスタマイズしていくことが多く、改修は社外に依頼するのが一般的。スピーディーな対応や新たな機能の実装などには、とにかく時間がかかるし、できないことも多いんです。しかし、ここではアドバイザーの使い勝手を重視して、要望に対してエンジニアがスピーディーに改修してくれるおかげで、システムが日々進化し続けている。頼もしい限りです」(小林)
圧倒的な使い勝手で、営業が仕事の本質に使う時間を決して奪わない。このシステムはM&A総合研究所が追求する合理性の象徴的存在なのだ。
「合理性を重視する、IPOを目指すなど、掲げていることに対して嘘がないです。やると言ったことは、必ずやる。大手からの転職でしたが、先ほどの社内システムをはじめ、環境面に関しては驚くほどにストレスがないです。目の前の仕事に打ち込むことができる、実に気持ちいいですね」(樋山)
樋山 悠(ひやまゆう) 1994年生まれ キーエンス出身
現在小林はアドバイザーとして活躍しつつ、マネジメントにも力を注いでいる。今後の展望を聞くと「さらに実績を積み、人を育てることでも会社全体のスキル向上を図りたい」と語った。
「M&A総合研究所に入社して、想像以上のペースで成長できていると感じています。入社して1年強で、すでに成約が4件。M&A業界未経験者の場合、業界的に1年目は年間で1件成約することを目標にされることが多い中で、3倍以上の経験を積むことができているわけです」(小林)
樋山は、ある言葉を小林や先輩社員から掛けられるという。
プロ意識を持って仕事をしよう──
「経営者の大事な決断をサポートできる存在であり、対クライアントとして媚びるのではなく、腹を割って話をする。M&Aのプロフェッショナルに自分たちはならなくてはならない。それがこの仕事の面白さであり、醍醐味なのです」(小林)
「同僚たちは皆、それぞれの業界で実績を上げてきた猛者ばかり。でも、プロ野球選手が必死に練習するのと同じように、自分自身を鍛えている。その姿に、自分も負けないようにプロとして鍛え続けねばと強く感じましたね」(樋山)
樋山の言葉に頷く小林。そのまなざしは、今まさに大きく振りかぶって白球を投げようとする投手を見守るチームメイトであり、先輩そのものだった。
2人の挑戦者が立つM&A総合研究所という舞台。徹底した合理化と高い向上心、そして実行力を持つこのフィールドでこれからどのような飛躍が見られるのか、今後の展開に期待したい。
文・笠井美春 写真・小田駿一
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ここまで同じ思いを持って転職してくる人間が多い会社はそう多くないはずだ。
皆、いわゆる“新卒エリート”勢、前職に留まっていれば高い年収と社会的な評価は約束されているはずだ。
時代は変わった
個をいかに磨くか。より詳しく言うならば、それぞれが今、この瞬間を楽しめるか。明日の仕事を楽しいと思えるかどうか。その結果、適切に評価されるか。たったそれだけの、シンプルな欲求を抱えている。
まだ、この会社に人は集まり続けるだろう。喜びに飢えた新卒エリートたちが、続々と。
編集・後藤亮輔(Forbes JAPAN CAREER 編集長)